ダナキルツアー!命の言葉を授かる!?
こんにちは!
たいすけです!
いよいよダナキルツアーに参加します。
エチオピアの首都である、アディスアベバというところからメケレという街までバスで移動します。
法律によるとエチオピアでは、夜行バスが運行できないとの事なので、
早朝の夜が明ける前から出発して、その日の夜に着くというバスが普通のようです。
そして、バスに乗車しました。
そして約14時間かけて、メケレに向かいます!
そのメケレのバス停からホテルまで徒歩約15分かかるとのことでした。
長時間乗車の末、メケレにつきました。
時間は夜の7時30分でした。
インターネットの情報によると、夜の街で歩いていると強盗により、金品や携帯電話などを盗られてしまう被害がたくさん出ているとの情報がありました。
僕は、バスに降りた瞬間、ホテルに向かって一直線でダッシュしてやろうと心に決めていました。
しかし、、、
バスから降りた瞬間、、、
エチオピア人10人くらいに包囲されてしまいました。
そして、僕の腕や服を引っ張って、どこかに連れて行こうとしていました。
僕は彼らが何を言っているのか分からなくて、戸惑いましたが、
日本語で「気安く触るな!」と大声で叫び、彼らの腕を振り払って、
マップの指すホテルの方向へ向かってダッシュしました。
無事にホテルに到着しました。
本当に気疲れする国です。
そして、いよいよツアーが始まりました。
しかも、日本人の仲間にも出会うことが出来ました!!
このツアーの醍醐味である、ナメック星⭐️に辿り着きました!!
写真で伝える事は、なかなか難しいですが、
生で見ると圧巻の景色でした!!
しかし、ここの温度50度!
めちゃくちゃ熱く、サウナに常にいるような感覚でした。
過酷とはこのことか!と納得!
また、深夜に山登りをして、その山頂付近で布団をひいて野宿をするといった過酷な内容もこのツアーには含まれていました。
その山は火山であり、その火山口付近でマグマを見れるというものでした。
この通り、地べたに布団をひいて寝ます。
隙だらけです!
このツアーには、過去に他国からの山賊達からの夜襲があったということで、常にソルジャーが僕たちの命を守ってくれます。
本物のライフルを持って常に警備をしてくれました!
日本では、出来ませんが本物を持たせてくれました!!
このツアーでは、本当に経験できないような事をさせてもらいました。
ツアーが終わり、次の国に行くために、まずメケレからアディスアベバに戻らなくてはなりません。
メケレのバス停に朝の4時に集合するようにと声がかかりました。
バス停までは、自力で行きなさいとのこと。
日本の仲間たちは、それぞれ別のホテルに泊まっており、しかもバス停から近い距離にホテルがありました。
朝の4時はまだ夜中で、狂犬病になる恐れのある犬たちが凶暴になる時間、そして人気が少なく強盗をする時間としては、絶好のチャンスといった格好の的でした。
僕はどうしてもホテルからバス停まではツアーの送迎車で送って欲しいと思っていたので、ツアー会社に頼み込みました。
僕は英語が話せなくて、どうやって、送迎車を手配するのかを仲間たちに聞きました。
すると「pick up」という言葉でいける!とのことでした。
僕はツアー会社にpick up を必死で頼み込みました!
しかし、返事は、「朝が早過ぎる!自分で行きなさい!」と言われました。
しかし、僕は命より大切なものはないとそういう思いで「金を払うから何とかしてくれ!!」と頼みました!!
すると、渋々応じてくれました。
そして、朝起床し3時半くらいにホテルの前で送迎車を待っていました。
やはり、犬がそこら中を歩いているし、人気も少なく、その中で通り過ぎる人たちは僕を睨みつけている状況。
すると、車が一台泊まり、運転手の男がバス停まで行くぞ!と言ってきました!
僕はこの時、気を張っていたのか運転手の名前を事前に聞いていたためか、相手に名前を確認しました。すると実際に来る予定の運転手の名前と全く違っていました。
ファインプレーにより、命拾いしました。
彼は知っていたのだ!
もしかしたら、こういう手口で多くの観光客からたくさんのものを盗んできたのかもしれないと思い、ゾッとしました。
その後、何分経っても送迎車が来ません。
バスの時間も迫っているので、ダッシュでバス停まで行ってやろうと思いましたが、バス停の場所も正直曖昧でバス停までの時間も約15分。道を間違えてあたふたしていると終わってしまうという絶対絶命の状況の時、人影が見えました。
3人の女性が被り物を被って、なにかお祈りをしに行くような格好でこちらに向かってきました。マザーが来た!!!!
その時、僕はふと考えが思いつきました。
この人たちにバス停の場所を聞いて、一緒に連れて行ってもらおう!
そしたら、女性には手を出さないだろうし、自分に何かあっても守ってくれる!
ましてや、マザーだ!神聖なお祈りをしようとしている人たちに誰も手を出す事はない!
犬が襲ってきても僕含め、犠牲者は4分の1だ!
いける!!
早速、マザー達にバス停まで連れて行ってくれ!!
と彼女の服にしがみつきました!
しかし、彼女達は僕のカタコトの英語を理解してくれませんでした。
何度もジェスチャーを交えながら伝えると、なんとか理解してくれました。
今までは、
ホテルの前にいるから何かあってもホテルに逃げ込むことができますが、もうここからバス停までの逃げ場はありません。
でも、僕は彼女達を信じ、
マザー1、僕、マザー2、マザー3の順に列を作って彼女にしがみついたまま、バス停まで足を進めました。
しかし、ここで大問題!
マザーの歩くスピードが異常に遅いことだ!!
僕は「スピードアップ!!」と言いましたが、その言葉は無視され続けて、1秒に1歩ペースで前に進んで行きました。
次は、身の危険よりも時間の危険に追われてきました。
マザーのスピードが遅過ぎるため、このままでは、徒歩30分かかる!
と悟りました。
すると、、、、
約100メートルくらい進んだ後に後方から車のライトが見えました。
もしや!!
するとその車は僕の泊まっていたホテルに停まりました。
疑心暗鬼の僕でしたが、マザーと共に歩いても間に合わない、かといって、ひとりでバス停に向かっても命を狙われるかもしれない!
意を決して、ツアーの送迎車である事を信じ、彼女達を置いて、僕は元来た道を引き返しました。
結果、送迎車でちゃんと運転手の名前も一致していました。
でも、1つだけおかしい。
運転手の他にもうひとり助手席に男が乗っているのだ。
僕はなにがあっても対応できるように椅子には座らず、空気椅子の状態で何か妙な動きがあってもすぐにヘッドロックをできる態勢をとった状態で車が動き始めました。
結果、ちゃんと無事にバス停に着きました。
しかし、車のドアが開かない!中からは、開けれない仕組みになっているのだ!
こういう手口か!!
運転手ともうひとりの2人体制という事は、事前に犯行の予想がついていましたが、中からロックは自分の想像の中にはなかったので、これで終わりだという気持ちで腹をくくりました。
ガチャン!運転手さんは、外からドアを開けてくれました。
「着いたよ!」
僕は安堵しました!
僕が信じた人は大丈夫だったと!
しかし、安堵とは裏腹に、もし、中から開けられない車やタクシーに出会ったらどうしよう、もし名前を聞かずに初めに声をかけてきた男に着いて行っていたらどうなっていただろう、もしマザーに着いていっていたらバス停に時間通りについていたのだろうか。とドキドキも押し寄せてきました。
今思えば、簡単に思えるのですが、その時は追い込まれているのかなんだか知りませんが大袈裟になるくらいビビりまくっていました。
弱い自分にたくさん出会えました。
そういう弱い自分に打ち勝つための旅でもあるので、このエチオピアという国ではたくさんの強さを僕に与えてくれました!
そして何より日本の仲間達が「pick up」という言葉を僕に授けてくれなかったらどうなっていたことやらと考えさせられましたとさ!
たった、1日の出来事の話ですが、たくさん考え、たくさん感じ、たくさん学んだ壮絶な1日でしたとさ!!